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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2014年9月号

8月20日、十津川村で挙行される大水害慰霊祭に向かう早朝、広島市北部の大規模土砂災害ニュースを知った。 三年前紀伊半島を襲った大水害の恐怖がよぎる。一瞬にして、すべてを破壊する土石流の猛威。あれから二週間が過ぎようとしているなか、二次災害の恐れを警戒し現在も、警察・消防・自衛隊員たちの懸命な捜索活動が続く。心痛な思いを抱きながら多難な捜索が進むが、犠牲になられた方々が日に日に増えてゆく。今日、9月1日現在で死者72人・行方不明者2人との報道を憂う。 尊い命が何故ここまで奪われる大惨事となったのか? 宅地造成に無理? 地質・地形に問題は? 事前検証が問われる。  入念な事後の検証も必要だ!難を逃れた近辺もまだまだ危ない。この局地的豪雨により広島市内では100箇所以上で土砂崩れ・崖崩れが起きていたという。▼近年、予測が困難な「ゲリラ豪雨」、同じ所に降り続く「局地的豪雨」は、あちらこちらで記録的雨量を観測。 一方で今年、6月3日には北海道十勝地方で37度8分を記録するなど「日本全土の気候が変わった」。 広島だけでなく、集中豪雨は日本列島どこで起きても不思議でない状況。土石流は100キロ以上のスピードで民家を襲ったという。お互い我々も過去の災害記録を掘り起こし、雨量や時間帯、逃げるシミュレーションを膨らます必要がある。行政も「警戒区域・特別警戒区域」指定がなされていない場所も含め、今の気候に立ち向かえるのか見直す時期だ! 同じくお互い我々自身もだ!

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