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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2015年11月号

今日は奈良県教育の日、県内教育週間の始まり。先日、週間東洋経済に「教育の経済学」が特集されていた。教育を科学する試みが広がりつつあるという。セルフコントロール力や、やり抜く力など学力以外の能力を高めようと、幼児教育の重要性が綴られていた。学力では、同じ正解回答数のグループを二つに分け、Aグループには「よくできたね」と能力を褒め、Bグループには「頑張ったね」と努力を評価。すると後々、Bグループが格段に成績を伸ばした。努力を褒められた子どもは意欲が芽生え、能力を褒められた子は自分を賢く見せようと、愚かな振る舞いに出たとの研究結果。▼教育方針も習い事も今昔、大きく変わってきている。教育費用も大変だ。教育の文字を辞書で引くと「知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養(かんよう)を図り善良な人間とする」と書かれてある。▼ところで大人教育はどうだろう… 誠意や見識、道徳心や倫理観の乱れがワンサカ。警察官の逮捕者は上半期で33人、弁護士の懲戒処分も昨年は101件との報道。ニュースでは、国会議員の詐欺疑惑や『医師の薬物横流し・教授の司法試験漏洩・プロ野球選手の野球賭博・東洋ゴム工業は防振ゴムの性能を改ざん』など、その道のエキスパートが『後は野となれ山となれ』なのか。仕事の基本を棚に上げ、儲けに走り過ぎると、旭化成建材杭打ちデータ偽装マンションのように、バランスは崩れる。▼学校は…イジメ件数も近年なお20万件近く。大人も子供も「心豊か」であればと想う。何がしか欠けているその問題をほぐしてくれるニュースがあった。それは10日前、沖縄県立宮古高校の合唱祭で、3年生のあるクラス「全員サングラス姿」で歌ったことが話題に!訳は、クラスの生徒が子宮頸がんワクチン接種後に身体と目にも副作用が現れ、サングラスが必要になる。1人だけサングラスを掛けての参加にためらう。そこで、みんなも掛ければと友情の提案が広がり心地よく合唱できた由。▼この生徒達のように、自分の事と置き換え、相手に寄り添う気持ちになれば『横紙破り』は起きない。人間性の共通課題だ!目先の数字や結果にこだわり過ぎず、親身になって物事を進めれば、苦労や努力は後から生きる。心の教育は一生涯。信用なくして信頼なし、歳を重ねても学ぶことは多い! 愛と喜び!

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