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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2014年12月号

『光陰矢の如し』2014年も師走。「公約骨抜き、価格税抜き、政治家皆たぬき」そんな川柳の如く、期待裏切る変わり身早い国政。▼二年半前、民主党が分裂し生活の党結成。後に師走解散総選挙、民主党政権から自公政権へ。躍進を見せた維新の会(橋下)も太陽の党(石原)を飲み込みヤケドした?早々にツートップも分裂、次世代の党が結成される。みんなの党は解党に至り、みんなバラバラ。野党3極アチラコチラで『内輪もめ』ドミノ。▼今年10月、相次ぐ大臣の辞任ドミノ。野党の攻め批判に付け入る隙を与えず国会解散。明日は総選挙告示と素早い展開である。共産党を除く野党が、一致寄り合いを試みるが、選挙区の「すみわけ・候補者選び」にテンヤワンヤ。調整が付かない選挙区40以上。安倍首相の放った解散の矢は、逆風逆手に『うちわ』に煽られ政局死守の構え。大衆迎合の戦略なのか、消費税再増税延期の是非を問うとの見せかけは見事。アベノミクスの不安を選挙期間中は「地方創生・経済活性化」と猛アピール、自公過半数獲得を狙う。ただ、世論調査では解散に理解できないとの声60%、理解できるはその半分の30%なのだ。▼振り返ると昨年の今頃は、特定秘密保護法案の審議中。世論調査で国民の77%が同法案に異議ありだったが、慎重審議の求めを欠いたまま、具体的中身を曖昧にあっさり可決。▼『光』を向けた地方創生は大いに賛成だが、『陰』に隠された原発再稼動・集団的自衛権・外交・安全保障・社会保障など注目されるべき重要課題は多い。衆参ねじれなき今、与党協議だけで決める『矢』のスピードは早いし怖い。瞬きせずに見るべし。「民意と国政」の感覚、ねじれはあまりにも大きいのだから!!

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