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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2016年1月号

毎年、お正月を迎えると平和な年でありますようにと願う。けれども、前年を振り返ると身震いするような出来事が国内外で起きている。「天災・人災・紛争・殺人・事故・テロ」など、いつ、どこで、何が起きるかわからない。危険な場所には近づかないというが、危険が迫ってくる世の中に変わりつつある。自殺にまで追い込む、虐めや嫌がらせ、ハラスメントも横行し続けている。▼昨年末、一年を象徴する漢字一文字に「安」が選ばれた。安心や安全の「安」であれば良いのだが、不安の「安」を残した年になった。そして、ひとたび事故が起きると「対処不能の原発再稼働」の兆しも見えてきた。師走恒例のユーキャン新語・流行語では、大賞に「トリプルスリー」と「爆買」、ベストテンに「アベ政治は許せない」、「シールズ(SEALDs)」、「一億総活躍社会」などが選ばれ、反発するかの如き、時事川柳に「フクシマは無きが如くに五輪沸く」、「一億総節約社会」などあり、「駄洒落」、「辛辣」あり、兎角さまざまな世情を映し出していた。「憤怒」を押さえた感情、お互いの「くらし」の現実だと私は捉えています。あらためて使命感に燃え、「人権と人情」、「互助互恵」、「慈愛溢れる」ロマンの世界を念じて頑張ってまいります。

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