MENU

水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2016年4月号

東日本大震災、集中復興期間の5年が過ぎた。26兆円を超える国費を投入し、インフラ整備や復興まちづくりを中心に、復旧復興がなされた。残りの5年には6兆円を超える予算も計上されている。被災地で暮らす人々の中には思い描いた復興とは遠くかけ離れた町も数多くあると聞く。まだまだ続く東北復興には国の力が不可欠。政権をもつ自民党の責任はもちろん重い。されど党派を越え「一致団結」で取り組んでほしい。地元地域の声を活かし、将来「活性化 生業」が整う環境整備が今後なお、最も重要である。 ▼奈良県も2011年、紀伊半島大水害(台風12号)により、県南部地域が甚大な被害を受けた。その甚大な被害が多箇所にも及んだ。「いのちの道」といわれた国道168号線(五條~十津川区間)で川津道路(十津川村)と辻堂バイパス(五條市大塔)の開通式典に県議会東部南部特別委員会委員長と南部振興議員連盟を代表して出席させてもらった。168号線を通る度、遠くて近い十津川村になってきている。これは、地域の声「健康医療・経済流通」等のインフラ整備にこたえての、県と国の努力が実を結んだ成果。私が県会議員に成りたての頃と今とを比べれば、南部も東部も道路網は雲泥の差で改良された。嬉しい限り。京奈和自動車道路も28年度の開通(御所~五條間)が迫る。山、川、緑、和歌山の海も遠くて近い時代を迎えるだろう。そして、今日から奈良県南部のへき地医療の拠点となる「南奈良総合医療センター」が開院。暮らしの環境インフラ整備が整えば、奈良県南部も東北復興の鍵でもある活性化「産業・林業・農業・観光」等の生活の糧が豊かになる未来へと連なるよう願う。地域創生への大きな前進課題はまだまだ続く。

戻る