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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2016年6月号

注目を集めたG7伊勢志摩サミットと、歴史的なオバマ米大統領の広島訪問。オバマ氏が広島の原爆慰霊碑の前で、被爆者団体の代表の方々が見守る中、人類が犯す過ちや平和への想いが詰まった約17分に及ぶスピーチを行った。「過去から学び、争いが起こらない世界をつくる。広島、長崎が道義的な目覚めを教えてくれる未来への場所に」と語った。▼一方、沖縄県で32才の軍属男(元米海兵隊員)が、ウォーキング中の女性(20才)を殺害(暴行、強姦、殺人、死体遺棄)する極悪非道な事件が発生。米軍人らによる殺人、強姦など凶悪犯罪は、2013年を除くと毎年起こされている。刑法犯件数は10日に1回のペースという。「日米地位協定という戦勝国の『特権』」が米軍内の規範意識を低下させている。時代錯誤の地位協定は早急に見直すべし。米国人にも卑劣な犯罪者には憤りを感じている人もいる。「すべての人間は平等」と唱えた、アメリカ独立宣言も薄らぐ。優越感や特権は正常な判断を狂わす天敵。▼東京でも「既得権益」にどっぷりとアグラをかいた知事の桝添さんが連日の話題に。打ち出の小槌で家族旅行、お買い物、食べ放題に飲み放題!中身の減らない財布も満腹。あまりにも多い買い物の仕分作業や、旅の疲れと食べ過ぎなのか不摂生から体調不良。病院(世論)嫌いで、応急処置は第三者(元検事)。しかし、社会世論を背負った病だけに、医師(都議会)の診察が必要だと病院側が忠告。名医かヤブか、医師の手腕にも視線が集まる。▼政治家の皆さんも他人の仕業を反面教師に!これを機に拡大解釈し放題の政治資金規正法(ザル法)、グレーゾーンをはっきりさせた方が、なにより政治家の為にもなる。規範ある秩序に立て直そう。

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