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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2016年9月号

歓喜に沸いたリオ オリンピック。日本のメダル獲得数41個は、ロンドンの37個を上回る夏季史上最高を記録した。競歩にカヌーの初メダル、お家芸の水泳や体操、復活柔道に大飛躍のレスリング、女子決勝戦では、残り30秒、5秒、2秒で3選手が揃って大逆転の金メダルを獲得する奇跡も起きた。また、奈良県にゆかりのある柔道73キロ級の大野 翔平(天理大学出身)選手は、強くて美しい技を見せて金。バドミントン女子ダブルスの高橋 礼華(橿原市出身)選手と松友 美佐紀 選手は、大逆転でバドミントン界初の金メダルを獲得。 ▼バドミントンやテニス、卓球や水泳を見ていてもわかるように、海外選手との体格差はどう見ても不利に映る。男子4×100Mリレーの銀メダルは、そんな意味でも世界を驚かせた。バトンリレーや駅伝タスキの繋ぎ方、その技と意義に改めたて注目。 ▼8日にはパラリンピック開幕。天理大学出身の正木 健人 選手(柔道100キロ超級)と、パワーリフティング男子54キロ級で、天川村出身の西崎 哲男 選手(乃村工藝社所属)が出場。健闘祈願!身体のハンデキャップを補う技や、逆境を跳ね返した世界のトップアスリートの祭典が愈々始まる。パラリンピックも注目だ! ▼来季開催は東京「オリパラ」。メダル獲得期待は、地の利よりプレッシャーが大きくのしかかる!心技体どれも大切。最後までの執心。そこに結実あり。競う相手も同様の執心あり。勝敗へのこだわりは止むなし。されど鍛えられた自然体に天運が決まる。勝利を願う応援サポートの熱の過剰に、スポーツマンシップまで奪わぬようにしたいものだ。敗者は勝者を讃えて、勝者は敗者を敬う。勝敗その双方の闘う姿、美しき強さに魅了させられて、サポーター達の感動になる。スポーツの魅力は、果敢に挑戦する姿勢にあって、楽しく喜び多きものでなくてはならない。

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