MENU

水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2016年10月号

リオ オリンピック・パラリンピック競技大会が終了し「オリ・パラ」フラッグが東京へ。10月から都内62区市町村をフラッグが巡回し、「東京2020オリンピック・パラリンピック フラッグツアー」のキックオフイベントも併せて実施する予定。「このフラッグをリオで受け取り振りたい」と桝添前知事が辞任を拒んだ理由の一つとしても注目をあびた。今は、豊洲新市場の怪しい工事問題が連日報道されている。今後オリ・パラ関連も含めて、これまで以上に東京へ関心が集まるのだろう。▼ところで、オリンピックに比べて、パラリンピックの報道時間があまりにも短いような気がしませんでしたか。金メダルこそ獲得できなかったが、銀10 銅14の大活躍、メダル獲得数では16個のロンドン大会を上回った。水泳や陸上、車いすラグビーにマラソンなど、身体障がいの苦難を乗り越え、国を代表して選ばれた選手達の健闘をテレビ観戦で応援しようと待ち構えた人は多かったはず。NHKですら前日のハイライトとして、メダルを獲得した瞬間だけを少しニュースで放送するのみ。「障がい者差別解消法」など人権文化に目を向ける気運が高まっているはずなのに何故だ。選手達には金メダル10個獲得の目標にプレッシャーは強くかけられた。スポットを当てないマスコミの扱いに抗議をぶつけたい。200を超える世界新が出たというオリパラ。確かに競技用の義足や車いすなど、装備は身体に合体し凄い進化。うれしい新記録続出には、関心や注目も集まった。メダルの数を数えるより、パラリンピックの意義や選手達の健闘にこそ注目されるべき。練習場も含め、モチベーションが上がる環境や状況を皆で生み出すことが先だ!結果は後から付いてくる。▼政治、経済、文化、スポーツ、すべてにおいて関心や注目は、知ることから始まる。知ることで関心が深まり、関心が深まれば見えなかった事が見えてくる。そこから夢や希望が膨らむ。しかし、政治や経済に目を向ければ、あえて国民の関心注目度を歪曲化させようとする。それは昨年、憲法学者から「立憲主義に反する違憲」だと指摘があった新たな安全保障関連法の参院で強行採決成立された事にも通ずる。あれから一年、憲法論議は「臭いものに蓋をする」参議院選スタンスから化身。戦争軍備の第9条の改悪へとハンドルは動き出した。ダメダメだ! 兎にも角にも無関心は悪い! 真理に向かって関心を持たねば皆んなの平和も幸福も奪われる!

戻る