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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2017年1月号

2017年 正志の『水平私考』幕開け! このメールマガジン(毎月1日発信)の始まりは2005年1月、干支で言えば酉年。お陰様で干支を一周することができました。今年の酉は丁酉(ひのととり)と言う、前回の丁酉は60年前(1957年 昭和32年)。この年、日本最初の原子炉(茨城県東海村)に原子の火が灯った。しかし、原子の火も2011年3月11日、東日本大震災の津波によって福島第一原子力発電所が、大規模な原発事故(メルトダウン)を起こした。その後、すべての国内原子力発電所の稼動を順次ストップ、原子の火が日本から消えた。当時は「クリーン・安全・コスト安」を三大スローガンに国策で進められたが、この三大スローガン全てウソであった。「放射性ヨウ素・セシウム・ストロンチウムなどの猛毒が『クリーン?』・事故からまもなく6年、未だ人が近づけないのに『安全?』・廃炉や賠償、除染費用も時が経つにつれ拡大、20兆円超が必要と言われても『コスト安?』」ホントの話はどこへ。▼先月、高速増殖原型炉もんじゅの廃炉費用が約3千500億円との報道あり。ただ、本当にその金額なのかも疑わしい。もんじゅの冷却に使用されているナトリウムを取り除く技術は確立されておらず、今のところ永遠に冷却するしかない。後は野となれ山となれでは「子、孫、曾孫、玄孫」はどうなるのか。過去の教訓を現在に活かし、未来を展望するのが良い政治の基本である。自然エネルギーに切り替える転換期。承知常識だ!▼12月20日の読売新聞編集手帳に谷川俊太郎さんのうそとほんとと題する詩の一節うその中にうそを探すな/ほんとの中にうそを探せ/ほんとの中にほんとを探すな/うその中にほんとを探せを絡めたコラムが書かれていた。上手くまとめられたコラムは流石にプロ! ところで、酉年の鳥はニワトリです、ニワトリも少しは飛べるし泳ぎもできる。首を少し振れば視界は360度。当然、左右で別の物をも見ている(これホント)。人間の視界にはこれほどの能力はないにしても、「ウソかホント」を見抜く眼力は磨きたいものです。

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