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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2017年2月号

15才での角界入門、艱難辛苦15年。大関 稀勢の里関は昨年の年間最多賞。そして、巡ってきた綱取りへのチャンス。遂に悲願の初優勝と横綱昇進。思い起こせば、千代の富士、北勝海、大乃国、旭富士の4横綱から若乃花、貴乃花、曙、武蔵丸の4横綱時代へ。その後は、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜のモンゴル勢の快進撃。大相撲は日本人力士が、台頭する時代に甦るか!期待は大きい。▼諺に「故郷へ錦を飾る」がある。その想いは万国共通であろう。成績の善し悪しに関わらずの地元応援は大きな支え。角界へ入門して、関取(十両以上)に上がれる力士は1割。大相撲に限らずプロスポーツ界で成功し続けるのは至難。成功(幸運)を収めなくとも果敢に挑む姿勢は、後の人生の大きな支え(生きた財産)。▼今年、全国高校ラグビー大会準決勝で御所実業が、大会2連覇中の東福岡(横綱)と対戦し24-25で惜敗。東福岡は高校日本代表10人、FW平均体重100キロの巨漢揃い。対する御所実、小兵ながらも果敢に挑んだ戦いは、地元のみならず全国に感動を与えたことだろう。近年、御所実は花園に出場すれば準優勝3回、ベスト4(3位)2回の功績。昨年は国体奈良県代表で優勝するなど目覚ましい活躍!その躍進の礎はライバル天理高校の存在と、生徒は勿論、他校の指導者からも慕われる名将 竹田 寛行監督(親方)らの指導と人柄、陰で支える奥様(おかみさん)の慈愛に満ちた姿にある。▼28年前、部員2名から始まった御所工(御所実)竹田ラグビー。不慮の事故、休部、幾多の苦難と困難を乗り越え一歩ずつ積み重ねてきた。21年前、全国優勝6回を誇る天理を破って花園初出場、大相撲で言えば関取の仲間入りとなった。今では高校ラグビーの大関も過言ではない。応援の喜びもひとしお!幾度となく跳ね返されても、ひたむきにチャレンジしてほしい。花園初優勝は目の前にあり!「ローマは一日にして成らず」。地元応援団のひとりとして、悲願達成と竹田監督の胴上げは「ふるさと御所の活性化だ!」幸運を願求!

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