水平私考SUIHEISHIKOU
正志の『水平私考』 2017年4月号
季節3月は学校の卒業式や事業所における定年退職など、学業や職責を努めあげられた喜びと、慣れ親しんだ方々や思い出の場所から離れる寂しさ、そして新天地を迎える期待と不安が交錯する季節である。そんな新たな出会いが始まる4月が今日からスタート! ▼私は県議会の立場で奈良県立医大の厳粛な卒業式に出席。「生命の尊厳」に関わる倫理と医療学術の進歩に精励する先輩と後輩の律儀な醸しに接した。 ▼母校の小学校卒業式で私は「喜び・感謝・決意」を子どもたちに促し、評判の高い小学校の歴史にプライドを持って欲しいと祝福の弁。 ▼名誉理事長を務める大和国際日本語学院(高取・大和高田)では、巣立って行く外国人学生たちに学校長は、皆さんに忘れないでほしいことがあるとして「嘘をつかないでほしい。嘘をつくとその嘘を隠すため、また嘘をつかなくてはならなくなる。そうなると、信用をなくして信頼もされません。皆さんには誠実に人生を歩んで行ってほしいです」と、親心のメッセージを伝えた。▼諺に「嘘から出た実(まこと)」がある。しかし今、「実から出た嘘」が、東京と大阪で大問題になっている。東京では豊洲市場の土壌汚染対策のゴマカシ。国会では大阪府豊中市にある国有地(9億5600万)が格安(1億3600万)で、学校法人森友学園(大阪市)に払い下げられ、小学校建設や運営に関わる契約書(金額が異なる)を三つも作成し、学校にとって都合のよい虚偽の認可申請。同じく運営する幼稚園でも様々な問題行為が噴出。同学園との「政治的関与」疑惑で、アベ総理夫妻ともども大渦中。みなさん「君子危うきに近寄らず」の責任転嫁のたらい回し。東京豊洲市場も同様に、手のひら返しの泥試合に進展。 ▼嘘も方便と申しますが、悪事は、ばれた時の代償が何倍にもなって跳ね返り、お金では買えない大切なものまでも失う。兎にも角にも、平成29年度の新たな出会いが一斉に始まる。出会いを大切に、信頼される人間関係を築けてゆければ幸甚ですね。ちなみに、4月1日だから申します。 私は嘘をついたことがありません!「ウソかマコトか」? エイプリルフール。