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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2017年9月号

「やまとし うるはし おもしろし」をキャッチコピーに、今日から(9月1日~11月30日まで)奈良県下で、第32回国文祭(国民文化祭 ※文化庁)と、第17回障文祭(全国障害者芸術・文化祭 ※厚労省)が開催される。 国文祭と障文祭の一体開催は全国初。▼人々の暮らしから生み出される成果が文化。なかでも科学技術や医療分野の飛躍的進歩に驚愕。電子・コンピューターの情報通信技術を駆使すれば、遠隔操作で遠く離れた地球の裏側でも手術が可能。さかのぼれば、ファクシミリ、コピー機、テレビ、固定電話にも驚かされてきた。今ではポケットに入る携帯電話を個々に持ち、ネットワークで世界の人々とコミュニケーションを図っている。ハイテク文化は文明へと開花。▼良きも悪しきも、ハイテク時代の暮らしは如何?何もかもが便利になったが、良いことばかりでもない気がする。人を陥れる道具にも利用される。核兵器の開発は悪しき最たるもの。本来、便利になればゆとりも生まれるはずなのに、大国と小国の渦(比べ合い)に瑕疵があり悩まされてしまう。時代の進化に同じ人間と人間の支え合える環境を先導させたい。安心が穏やか(平和)の源となる。優劣にとらわれない芸術こそ、心を豊かにしてくれるものだ。国文祭と障文祭の成果を祈念しよう。▼人間が生み出す澄まされた感性と心の声が伝わる「催し・作品」を心待ちにされている方々は多い。「やまとは国のまほろば 壮大で美しい 楽しさモットー」の一体開催を奈良県が最初に試みる。文化には、民族や社会の風習、人々が暮らす地域の伝統、価値観などが伝承されている。書家・詩人家で、故 相田みつを氏の「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」の生きる勇気がでる36の言葉詩集がある。阪神・淡路大地震や中越地震、東日本大震災、熊本地震など、混乱の際でも秩序を保つ姿に、誇り高き日本人の文化が存在。人の痛みに心が通えば争いは起きない事を証明した。世界で伝承され続けることだろう。又、今日9月1日は防災の日でもあり、改めて心したいものです。▼一方、9月1日、我が国日本では「自ら命を絶つ子供たちが最も多い日」だと言う。悪質なネット通信によるイジメや差別は収まらない。まだまだ人権文化の花は蕾のまま。私の政治的ポリシー「人権文化の花咲かそ」に向かって、21世紀の開花へさらに邁進。

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