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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2017年10月号

今年、中学生プロ棋士(藤井聡太四段)が、デビュー戦から29連勝の新記録を樹立、テレビ中継も過熱し将棋ブームが起きた。対局では一手打つ度、コンピュータが有利不利をパーセントで判断。昔は「縁側将棋・囲碁」ほのぼの風情が身近な生活にあった。将棋や囲碁から生まれた用語は多く、将棋の「王手」は将棋以外でも新聞紙面に使われている。▼一方、将棋に例えて今国会の与野党対局はどうだったのか。有利な自公与党であったが「共謀罪・防衛省日報隠蔽」は罷り成らぬと野党が応戦。森友学園の国有地格安売却に、安倍首相(王将)夫妻が関わった疑惑と加計学園問題に、厳しい打ち込みピシャリと王手!安倍王将は、かろうじて忖度で交わす。劣勢ながら、野党の王手、王手も疑惑を詰めきれず堂々巡り(千日手)の予感。作戦変更の臨時国会召集で詰めの決着かと思いきや、縁側(横目八段)のアドバイスか否か?将棋盤をひっくり返し(禁じ手)衆院(暴投)解散!首相偽善の手「玉の早逃げ八手の得」を選択。国会論争(将棋再戦)から選挙戦(囲碁再選)の陣地取りヘと、会場も競技も変更。卑怯だね。キツネにつままれ、化かされたのか?疑惑を晴らす丁寧な説明責任(義務)も何処へ。▼選挙に掛かる費用約700億 ※奈良県7億5000万(血税)。解散は「公共の利益と国民の為」に健全であるべし。【国難】=「増税・税の使途・赤字国債・改憲・北朝鮮問題」などを謳い冒頭(暴投)解散。何故「臨時国会」でもっと審議し、与野党おおいに議論を交わさないのか?疑惑隠しが漂う。【国難】なのか【自己難】なのか、世論が判断するだろう。▼60%にも満たない投票率、その中の過半数で世の中を動かす権力。勝てば官軍の政治姿勢は本当の民主主義から遠く離れたものとなっている。謙虚であってほしいと感じるのは私だけではない。国民の願いでもある。政治不信、自堕落を正そう。有権者の「岡目八目」にこそ政治に求める正義あり。投票は明るい未来を生む大事な義務、期待を込めて若い世代へ伝えたい!

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