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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』 2018年10月号

先月の「水平私考」(毎月1日発信)でもふれた九分九厘の話を繰り返ししたくなった。「最強の台風21号が来週にも日本列島を襲う恐れあり、災害、事故、怪我、九分九厘大丈夫の確率よりも、一厘の可能性を考えたい」と書いた。不運にも最強台風21号は9月4日(昼)、大阪湾を縦断し、大きな爪痕を残し日本海に抜けた▼9月6日(早朝)、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする大地震が起き、厚真(あつま)町では震度7を観測。大規模な土砂崩れが家屋を襲い40人の尊い命が奪われた。また、笘東厚真火力発電所では設備の一部が破損し、道内全域で停電する前代未聞の事態▼本来ならば私は、9月6日の早朝、関空から北海道へ向かう予定であった。ところが関空が台風の被害(ターミナル水没・連絡橋破損)で使用不可。被害状況を見て4日の夜には中止を決めた。仮に台風に襲われていなくても、伊丹空港発であったとしても北海道へは行けなかった筈。一厘の可能性に遭遇した▼地震・台風・猛暑・集中豪雨・落雷・竜巻、大地震が起きた北海道南西部の胆振町・十勝地方では半年前、記録的な暴風雪災害にも遭遇。道内至る所で観測史上1位の豪雪を記録した年でもある。お忘れかも知れないが大寒波は本州でも記録的。「天災地変」は季節や場所、時間を問わず九分九厘、いつどこで起きても不思議でない▼それぞれに住まう地域の特性から危険箇所は様々。災害時の様子を想像し、危険から出来るだけ遠ざかり身を守ろう。何事も起きないだろうより、起きるだろうとの一厘の想定が肝心である。9月30日と本日1日にかけ、スピードを速めて猛台風24号が、日本列島を襲来中。死者が出ないことを願う。

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