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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平思考』2019年11月号

改めてラグビーの魅力に引き込まれたW杯も今日の3位決定戦と明日の決勝(イングランド 対 南アフリカ)戦を残すのみ。予選リーグでは大会前世界ランク1位のアイスランドやスコットランドに勝ち4戦全勝の快進撃。合い言葉の「ONE TEAM(ワンチーム)」は今年の流行語大賞になるのでは?と予感するほど、初のベスト8進出に列島が沸いた。▼W杯創設(1987年)以降、前々回大会まで1勝21敗2分け。唯一の1勝は91年ジンバブエ戦。その後ジンバブエはW杯出場がない。すなわちW杯出場国に日本は20年間勝利なし。ところが、前回大会で優勝候補の南アフリカ(決勝リーグ3位)に劇的な逆転勝利、予選リーグも3勝1敗。海外ディアは「スポーツ史上最大の番狂わせ」と報じた▼このような喜びの奇跡は数少ないが、五輪(マラソン・競歩)競技会場変更など、まさかの出来事は多い。新聞には毎日まさかの記事が載る。W杯開催中も、東海、関東、東北地方7県で記録的な豪雨、135カ所以上の堤防が決壊し、多数の死者・行方不明者をもたらした激甚災害。又、耳を疑う小学校教師4人が後輩教師に卑劣なパワハラに犯罪行為▼まさか、と言うのは確率の問題であり、なぜかその確率にどっぷりと浸かってしまう。この確率(思い込み)こそが、あらゆる場面の落とし穴。今日は奈良県教育の日・川の日・自衛隊記念日。そう言えば、悪化する中東・ホルムズ海峡情勢に鑑み、日本が独自に自衛隊を同海峡周辺に派遣を検討するニュースもあった。時代はまさかを当たり前にも変える。

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