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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』2020年2月号

■正志の『水平私考』
高校ラグビーの聖地、花園で行われる全国大会。リニューアルされたグラウンドで躍動する御所実ラガーの応援を楽しみにしていた年末年始。ところが風邪を引き現地応援を断念。6日あたりから体調が戻り始め、7日の決勝戦(御所実業VS桐蔭学園)に間に合った。初優勝は叶わなかったけれども、堂々たる好試合に感動!準優勝(4度目)おめでとう!次こそ優勝だ!元気と喜びと頼もしさを若人達から貰った。ありがとう!▼明日もまた、元気をもらえる御所市・市民あげての「金剛葛城山下一周駅伝大会・兼奈良県知事杯駅伝大会(6区間25,3km)」が、葛城公園を発着点として行われる。今年で73回を迎える歴史ある大会。この金葛駅伝と毎年、同日に行われているのが、別府大分毎日マラソン大会(69回目)。駅伝は日本で発祥して発展を遂げた陸上競技、聖火リレーのコンセプトとなったのかも?マラソンも日本人が得意とする競技の一つ▼マラソンや駅伝の歴史を辿ると、世界初の駅伝は東海道駅伝(1917年大正6年、京都から上野の23区間 約508キロ)。「東京奠都(てんと)五十周年奉祝大博覧会」記念として開催、関東組(東京チーム)と関西組(名古屋・京都チーム)が参加。結果は関東組が41時間44分で勝利、この時の最終ランナーはマラソンの父と慕われた金栗四三(かなぐり・しそう)氏当時27歳。マラソン足袋(ゴム底なし)で走っていた▼今、マラソンや駅伝の歴代記録が軒並み更新、その要因がシューズの進化だ。開催半年を切った東京五輪での使用禁止論が飛出し物議をかもした。この話題で思い浮かぶのが「裸足の王者」アベベ選手。60年パリオリンピックでは素足で優勝。翌年、毎日マラソン(別府大分)出場のため来日、日本の道路事情を考えアシックスの創業者(日本企業)がアベベ選手にシューズを提供。しかし、10km程でシューズを脱いだが優勝▼64年の東京ではシューズを履き、自身の記録を破った寺澤徹選手の世界最高記録(63年 別府大分)を抜き返し、五輪史上初の連覇を遂げた。「食の研究・科学の進化・道路や施設の環境整備」身に着ける素材や道具など、どれをとっても今と昔とでは雲泥の差。しかしながら今昔、鍛錬なくして記録の更新はない。あらゆる条件を加味して、最高のパフォーマンスを生み出すため限界に挑戦。そこには研ぎ澄まされた繊細な感覚が宿る。強い意志と飽くなき探求心が未来の礎となる。

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