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県政報告KENSEI-HOUKOKU

奈良ヒューライツ議員団「松浦武四郎記念館」を視察

人権政策の推進を掲げて活動する奈良ヒューライツ議員団(議長・川口正志県議)の県議、市町村議ら17人は20日、明治2(1869)年の北海道の名付け親となった探検家・松浦武四郎の生涯を展示する三重県松阪市の同記念館を訪問し研修した。今回の研修は今年、奈良県でアイヌ民族の基本的人権の確立を求めて「先住民族アイヌのいまを考える会」(淺川肇代表)が発足。川口県議をはじめとする県議会会派・創生奈良の議員らが賛同していることから実現した。まず、川口議員団議長は「人権研修を通して、あらゆる差別の解消をめざす奈良ヒューライツ議員団の活動を豊かにしていきたい」と研修の趣旨について説明した。研修では、松浦武四郎が幕藩体制や明治新政府の下で、アイヌに対する過酷な使役での不当搾取の実態や土地の取り上げに異議を唱えたこと。さらに、政治に救済を訴え、同じ人間としてアイヌの人々と交流を深めた生きざまなどを学んだ。松浦武四郎記念館では武四郎生誕・没月の毎年2月に、共生社会を目指して、アイヌ古式舞踊などを披露するイベントを開催。同館の活動を通して、アイヌ民族との交流とアイヌ文化の啓発に取り組む松阪市は、昨年4月制定の「アイヌ施策推進法」に基づき、「アイヌ施策推進地域計画」を作成した。国の認定を受けた市町村の中では、北海道以外の唯一の自治体となった。なお、松浦武四郎の史跡は奈良県吉野郡上北山村の大台ヶ原をはじめ随所に存在することも知った。【参加者】川口正志議員団議長(県議)、田川雅人同幹事長、山本進章県議会議長、乾浩之県議会副議長、岩田国夫県議、和田恵治県議、浦西敦史県議、柿本元気奈良市議、萬津力則大和高田市議、川田大介御所市議、菊岡千秋宇陀市議会副議長、伊藤勇二三郷町議会議長、安井知子川西町議、牧浦秀俊上牧町議、梅野美智代河合町議。

 

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