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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』2021年12月

先月、一年を振り返る新語・流行語(主催ユーキャン)が発表され30語がノミネートされた。五輪関連やリアル二刀流等、スポーツ競技とコロナ関連の言葉が昨年に続き多く、来週にはトップテンと大賞語が決まる。我々世代には聞き慣れない言葉ばかりで流行の波には乗れず。その中に「Z世代」なる文字があり、調べると原語はアメリカでの世代別を意味する呼び方だった。X世代・Y世代・Z世代とアルファベット順に並ぶ▼Z世代は1990年代後半から2012年頃に生まれた人達を指し、SNSやスマホ、デジタルネイティブ(生誕からインターネットが身近にある)世代をいう。日本でも今年9月、デジタル庁を発足。マイナンバー制度を活用し、国と自治体システムの標準化を推進。デジタル人材の育成やテレワークの推進等。岸田総理は「デジタル田園都市国家構想」を掲げ東京一極集中を緩和し、地方を活性化する絵図を描くが今は枠組み段階▼デジタルツールを用いての地方活性化には大いに期待を寄せたいところだが「絵に描いた餅」にならぬよう人材の育成に加え、地方の地方は人材派遣をも国にお願いしたいところ。先月、奈良県南部・東部地域の市町村長と奈良県行政、奈良県南部振興議員連盟との意見交換会あり、私は会長として財政的な裏付けを含めて、南部東部振興に関わっての条例を整備していただけないか」と荒井正吾県知事に提案。知事も南部東部振興計画も立ててはいるが条例の方が、もっと固まってくる、と積極的な回答を示した▼田舎の人口減と財政、新たなデジタル化の対応等、喫緊の課題は山積。デジタルディバイト情報格差=インターネット等の情報通信技術(ICT)を利用できる者と利用できない者との格差のことの言葉も最近知った。10年前の流行語には、IT分野で「iPad」や「3D」などがあり、次世代スーパーコンピュータの事業仕分けで「2位じゃダメなんですか」も選ばれていた。その候補の中に「買い物難民」がノミネート▼マイナンバーカードのポイント給付が衆議院選挙後に話題となった。10年後、社会全体のIT化は、利便性も更に向上し、加速して行くだろう。その一方で利便性の波に乗れない「情報弱者」が必然的にうまれる。そうした方々へのケア対策も盛り込む必要がある。スマホの扱いに時折戸惑う私は何世代になるのか?私は来年、米寿を迎えます。なお全国都道府県議会議員の中で今年、最高齢者の健康・幸運。長年のご支援に感謝!

 

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