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田舎の共助!9カ月に及ぶユンボ裁判結審される!

昨年12月から審理されていたキャタピラー式ユンボ(バックホウ・油圧ショベル)の「運転免許取消処分取消請求(結審)」が8月4日、奈良地方裁判所で行われた。この裁判は令和2年10月 5日、御所市でお爺さんが稲刈り作業中、コンバインのキャタピラーが切れ、近隣で重機をお持ちのAさんに、あなたのユンボで道の手前まで引き上げて欲しいと懇願され作業を行った。

後日、高田警察署からAさんに「大型特殊免許」の取得がないから無免許運転に当たると架電。Aさんの取得する「大型自動車免許」が取り消された。検察庁では不起訴。しかし運転免許は返ってこない。困ったAさんは奈良県公安委員会に再審請求を申し立てたが棄却。公安委員会の主張は、「大型特殊免許の必要性を知っていた」「コンクリート製の橋を損壊させた」「自動車登録されていない」「無車検・無保険」「車検証の記載から違反行為は明らか」「民家が立ち並ぶ道路」「社会に与えた影響は小さいとは言えない」と書かれた過ち調書で棄却判断。懈怠(けたい)との人格否定まで被せられたAさんは「ユンボ自体、特殊自動車として登録不可能な建設機械であり、大型特殊免許の必要性を問われない車両と申し出たが、数日後、公安委員会は『ユンボは道路運送車両法上ショベルローダ(特殊自動車登録可能)に該当する車両だとすり替え主張。 納得できないAさんは裁判所に提訴。

Aさんによると①・②は全て警察官の捏造ユンボは重量に応じた自動車免許とされている。③・④・⑤に関して、ユンボは特殊自動車登録不可。当然、車検や自賠責保険の加入も不可。それなのに車検証を確認したとある。・⑦は農村地であり民家は4軒ほど点在し、周辺は農道や里道により人通りは無い。」Aさんは青少年育成活動にも長年ご奉仕され、奈良県から表彰も受けた親切で働き者。 SNSで『ユンボに必要な運転免許と資格』と検索すれば、どのサイトでも特殊免許ではなく『重量に応じた自動車運転免許と記され、Aさんは大型自動車免許資格特殊自動操縦全般可能な建設機械施工管理技術1級をも取得。ユンボに大型特殊免許が必要だとされる事は、重機製造会社や運転免許センターの職員ですら知らない。

裁判で「最後に申したいことはありますか」と問われたAさんは「警察の担当者には、調書には事実を書いてほしかった。 公安委員会の担当者には、ユンボという建設機械を少しでも調べてほしかった。 免許がない状態が1年半近くも続き働けなくて収入も失った。 田舎暮らしのため、買い物にも困っています。妻が亡くなり、父子家庭で娘(大学生)と暮らしていましたが昨年、買い物帰りに娘が交通事故に遭いました。私に運転免許があれば・・」と声を詰まらせ「駅までの送迎も出来なくなり、別々の暮らしになった」と悔しさを滲ませた。 判決は11月10日(木)13時10分に開廷。奈良地方裁判所で言い渡される。公正が誠実者に報われる事を祈念する次第。

 

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