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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』10月

世界はロシア予備役兵招集、武力によるウクライナ領土占領の略奪偽装投票。日本は国葬を巡る問題に為替円安、エネルギー資源高騰、物価上昇、旧統一教問題、台風被害、幼児バス置き去りに行方不明、止まないコロナ感染拡大など、気遣わしい時事ニュースが続く。心底喜べない日常に鬱々たる日々。唯一、スポーツ関連記事に一息つく。なかでも流行語になろう「神様・仏様・村上様」。セ・リーグ連覇の立役者ヤクルトスワローズ主砲 村上 宗隆選手の活躍を賞賛した言葉 ▼この言葉が生まれたのは私が若かりし頃(1958年 昭和33年)、西鉄ライオンズの稲生 和久投手が大活躍し、日本一に輝いた新聞の見出し「神様・仏様・稲生様」が始まりだ。以来、野球界をはじめスポーツ界で大活躍した選手を称える最高の言葉として使われ始めた ▼経済・経営の分野でも「神様」と呼ばれた人物がその後に登場。人材を育てる会社、パナソニック(旧松下電器)を二畳から一人で立ち上げた松下幸之助氏。京セラや通信事業KDDIの創業者、稲盛和夫氏も経営の「仏様」と呼ばれ、日本航空の再建にも尽力。政財界の大御所、稲森氏は本年8月24日ご逝去(享年90歳)。政財・各界からも悼む声が相次いだ ▼松下哲学、稲盛哲学を崇拝される経営者や政治家も多い。豊富な経験値に基づいた苦労人の人生観と世界観を養う両者の共通点(繁栄・平和・幸福)は幾重にも重なる。稲盛氏は六つの精進として「努力謙虚反省感謝利他感性」を掲げている。こうした精進を素直な心で政治や社会活動にも取り入れれば、日本の幸福度も上昇するだろう▼こうした精進が欠落していると不祥事を招く。利他を忘れて、利己に走り過ぎると躓(つまず)くとの訓(おし)えもある。そもそも宗教とは「どうすれば皆が、幸せになれるのか」を常に追求し、奉仕の精神を重んじている筈だ!「神様・仏様」の自然の法則「宇宙・地球規模の教え」に礼拝するも、善悪混沌の状況に、人間はふと我欲に飲み込まれてしまう時がある。人道の観点を考えさせられる出来事あまた。

 

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