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水平私考SUIHEISHIKOU

正志の『水平私考』12月

▼4年に1回開催されるサッカー国際大会「FIFAワールドカップ」通称W杯。日本初戦のドイツには、劣勢からの逆転勝利!次戦のコスタリカには敗戦。人々の心の中に潜む、勝てる、勝てない「~だろう」と思う先入観。スポーツ競技において、時に起こりうる番狂わせ。チームプレイには展開のアヤもあり。中には、審判の判定(誤審)で勝敗が決まる試合もある。競技はルール、ペナルティ、審判がいて成り立つ。今大会(W杯)から、新たなルールや人的ミスを最小限に減らそうとAIシステムを導入。ビデオ判定も、すっかり定着。科学の進歩により、公平性が高まりつつある。

ドイツ戦の結果もビデオ判定がなければ2ー2の引き分けだった。このW杯で語り継がれ、サッカー用語になった「神の手」(アルゼンチン代表のスーパースター。マラドーナ選手が左手でゴールを決めた1986年メキシコ大会が由来)。当時、試合が進めば、誤審が訂正される事は皆無。フィールド内で手を使える選手はゴールキーパーのみ。意図的に手を使えば審判の裁量で「一発退場(レッドカード)」もあり得る。

▼2年前、神の手ならぬ「紙の手(供述調書改ざん)」によって、御所市のA氏は、ルールにもない、誰一人として知らない「ユンボに大型特殊免許が必要」だとする警察官の勝手解釈から、自身が取得している大型自動車免許が、「一発取り消し(赤切符)」された。

発端は、お爺さんが乗用するコンバインが壊れ、稲田からの引き上げてほしいと懇願されて作業を行った田舎の共助文化。ユンボは国交省から規格上、特殊自動車として認可が下りない製造。公道上で動かす際は、道路使用許可を必要として罰則がある。最高速度5キロ弱だが、動力で移動ができる観点から、ユンボも自動車として道交法に觝触(ていしょく)するようだ。農山村は勿論、世の中では、公道上、ユンボに必要な免許は「重量に応じた自動車免許と、今昔、周知されている。検察庁では不起訴。しかし、免許は戻らず。公安委員会への審査請求でも棄却後、男性からの指摘が入ると、数日後、誰も聞かされていないユンボは公道上ショベルローダ(特殊免許が必要になる車両)だと、帳尻を合わせた。

奈良地裁もこれを適用し誤判定。認可を受けている運搬車両と、受けることのできない建設機械を同じ扱いにすると整合性も取れない。この判決を確定させれば、公道上で動かせる運転免許が無いことを意味する。それは無車検、無保険を問う必要が生じる。すなわち免許停止と強制判定される。警察・公安には間違いなしの奈良地裁の先入観か。この「だろう」的な公のパス回しによって試合(裁判)は終了。場外からはブーイング。AI判定なら運転免許制度として成立しないと必ず指導が入る。

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