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県政報告KENSEI-HOUKOKU

県議会南部・東部地域振興対策特別委員会県内視察

今年の県議会2月定例会で制定された「奈良県美しい南部・東部地域を県と市町村が協働して振興を図る条例」をより具現化させるため、県議会南部・東部地域振興対策特別委員会、同南部振興議員連盟(川口正志会長、10人)は10月26日、五條市のシダーアリーナで「同市の振興を推進する住民の集い」を開催。市民50人近く見守る中、「▼条例に関わる施策▼大規模広域防災拠点整備の推進▼奈良県の新型コロナウイルス感染症対策―について」住民との質疑応答の機会が設けられた。その後、「五條市なつみ台」から、大規模広域防災拠点の整備地点を視察。永田孝士・県土マネジメント部防災政策官によるパネル写真を使っての説明に、眺望しながら聞き入った。

県議団一行は、天川村役場へ移動し、荒井正吾知事と南部東部地域関係市町村長らとの懇談会。川口会長は「毎年この時期、市町村から来年度予算に反映されるよう、要望を出している。県には予算として要望に答えていただいている。この場は、顔を合わせることに何より意義がある」とあいさつ。県の部局ごとに施策の説明があり、地元の車谷重高・天川村長や今年初当選した吉井善嗣・野迫川村長ら6首長から、道路・森林環境整備や福祉などについて質問が上がった。吉井村長は村が抱える保健師、看護師の資格所有者の人材確保などについて、制度を含めて県としての対応を求めた。

荒井知事は「野迫川村では看護師、保健師は採用を今伺った。南奈良総合医療センターで、地域診療所に派遣する看護師を全体で採用して派遣するという私からの提言をもとに固めていきたい。南和の病院の人たちの意思もいただければ。その時に過疎債を適用してやるのか、どういう資金でやるのかは考えたい。〝南和の看護師連合〟というものを作れないかという構想を持っている。南和の病院を関係市町村でこの案でと紙でお示しいただければ。県がやるより、みんなでやるのが条例の精神」と答えた。五條会場では住民代表から、天川会場では首長から、それぞれ抱える問題などについての質問や意見が出され、県の担当部局長がそれに答え、知事が条例内容を前進させるため集約した。翌日は、今年リニューアルオープンした水平社博物館内を観覧した。

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